竹島・独島問題に思うこと 韓国人との会話の中で思ったこと
アメリカに来て、日本以外の国籍の人と話す機会が増えた。
日本にいたときはまぁあまりインターナショナルに活躍することにあまり興味がなかったし、経験もなかったから、外交問題なんて全く興味がなかった。
今、ここアメリカの片田舎ではアジア出身の人自体が少ないということもあり、
アジア人=仲間という認識が芽生え、アジアの色んな国の人と話す機会が多い。
ただ、中国人は中国人同士で過ごしていることが多く、人数も多いので、必然的に韓国人と一緒になる。
なんとなく感覚も似ているし、主張が強いなぁと思うことはあれど、問題なく楽しく一緒に過ごしているのだが、
1度びっくりしたことがある。
「ドクトについてどう思う?」と聞かれたのだ。
で、その日は韓国で「独島記念日」であったらしく、
「今日は韓国ではドクド記念日なんだけど、日本人としてどう思う?」という質問だったみたい。
↓興味がある方はこちらで竹島問題の日本の主張が少しだけわかります。
私の中の感覚としては韓国人に竹島について聞くことは日本人の立場からしてはタブー。そして、本心を言えば、よくわからない。
私自身が実際に調べて確実な根拠を知っているわけでもないし。ね。
けど、日本も韓国もそれぞれ理由はありそうだし、
たぶんしばらく決着がつかないんだろうなーと思っていた。
そして、韓国でも竹島上陸!とか、嫌日!とか言ってるけど、
一部の人だけ、それも戦争を経験しているお年寄りだけの話題なのかと思っていた。
だから、普通の女の子にその話題を振られて、とても衝撃だった。
で、私がなんて答えたかというと
「あまり興味ない。なんとも思わない。」
今だったら、もっと他の答え方があったと思うけど、
私の英語力と知識ではこれが精一杯だった。
で、このあとの会話がもっと衝撃的だった。
「やっぱ、日本人は独島に興味ないんだー!ハハハ。私たちはみんな竹島が好きなんだよ。」
と彼女は言った。
なんだか、韓国人のほうが独島のことを考えてる!だから、私たちのほうが権利がある!と言っているように聞こえた。衝撃だった。そして、違和感がゾゾゾと浮かび上がった。
彼女はなぜ行ったこともない竹島を好きというのか・・・?だから聞いてみた。
私「なぜ独島に行ったことないのに独島が好きなの?」
彼女「それは日本人が行くのを禁止しているからじゃない。だから行けないんだよ」。
私「でも行ってないのに、なんで好きだってわかるの?体験してないのになぜ?」
彼女「…」
私「島の周りの資源がほしくて、争っているならわかるけど、好きという感情はよくわからない。行ってないのに好きになる理由はよくわからない。この問題は、政治や教育が大いに影響していると思う。私は政治の話をするのは好きでない。」
彼女は黙ってしまった。そして、私たちの英語力ではこれ以上、
センシティブな話はしないほうがよいと思って「とにかくこの話はしたくない」と言った。
私はめったに怒ったり強く言ったりするタイプではないので、彼女も気まずく思ったらしく「不快にさせたならごめん」と言っていた。
彼女とは今でも仲良しだ。
でも、なんだか違和感をおぼえたのは事実。
韓国で嫌日教育がされているという話を聞いたことがあるが、一部の人だと思っていた。けど、そうじゃなかったみたい。
↓こんなブログも見つけた。
この会話をしたのが10月25日のこと。
そして、今日韓の間にはさらなる問題が起こっている。
慰安婦・徴用工・レーダー照射…
私個人的には、もちろん過去の歴史に目をつむることはできないし、
反省して謝罪しなきゃならない部分もあると思う。
被害を受けた人の気持ちを考えたらいたたまれない。
けど、国とか学校とか大きな組織が、ほかのだれかに憎しみを持つような形で教育をするのはおかしいと思う。それは教育ではないとも思う。
中学校の歴史の時間に、アメリカが原爆を落としたことを学んだ。
1人の生徒が聞いた。「アメリカは日本に謝罪すべきではないですか?なぜ日本に謝罪しないんですか?」と。
教師は「確かにたくさんの人が犠牲になった。けど、戦争というものはそういうものなんだ。だから戦争はしちゃいけないんだ。そして、私たちはこれからそういうことが繰り返されないように、前を向かなければならないんだ。」と言った。
その当時、私ははだしのゲンを読んだばかりだったので、なんで怒らないんだ!と教師の回答に憤慨していたが、今は少しわかる気がする。でも、竹島問題についてどうすべきか?と聞かれると、やはりまだよくわからない…。
ただ、この会話で思ったのは、教育と政治の持つ力の強さ。
そして、国が違えば考え方はこんなにも違うのかということ。
普段は同じ感覚で話している人がという衝撃もあった。
今までインターナショナルな経験が全くなかったので、こんなにも難しく、複雑な問題があるのだなぁと思ったのでした。
また1つ勉強になりました。