アメリカの田舎暮らし 

お菓子やスーパーめぐりが大好きです。アメリカのお菓子の紹介や、日常の中でびっくりしたことなど書いていこうと思います。夫は研究者なので研妻としての日常も書くかもしれません。

アメリカの多様性について(田舎の場合)

 

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アメリカの田舎に来て、何にびっくりしたかって、ほとんど白人しかいないこと。

 

ここは元々北欧からの移住者が多く、ブロンド、青い目の人たちが多いんだけど、

アメリカって色んな国から人が集まるっていうからそのつもりで来たら全然違う。

アジア人は本当に少ない。いたとしてもほとんどのケースが中国人かな。

 

あとは日本人、韓国人、中国人という認識がある人はほとんどいない。みーんなひっくるめて、アジア人。もしくは中国人ってイメージ。もちろん大学とか色んな人種が集まっているところにいる人たちはわかっている人もいるけど、大概そうじゃない。日本食って体で中華(多分中華ですらない)っぽいものが売られていたりもする。

 

 

先日(といってもだいぶ前)、サンクスギビングのディナーで典型的なアメリカ人のお宅にお呼ばれしたんだけど、おじいちゃん、ひいおじいちゃんの世代まで集まっている場所だった。

みんな初めて会う人だったから、自己紹介したら、

おじいさんA:どこから来たんだ?日本か?永住権をとりたいのか?違うのか。じゃなんのために来たのか?出稼ぎか?(←出会って10秒でそんなこと聞く?)

 

おじいさんB:日本人か。日本人は好きだ。君たちの仲間のモン族(中国、タイ、ラオス、ベトナムから移民したモン系アメリカ人を指す)にはよくしてもらったんだ。良いやつらだ。(←ほめてもらってなんだけど違うよ。)

 

とこんな感じ。都会のアメリカ人の認識は違うのかもしれないけど、田舎のアメリカ人の日本に対する印象ってこんなものなのね、と思ったのでした。

 

また、別の日にもアメリカ人ご夫妻のお食事会に招かれて参加したら、そこにいた大学生のお兄ちゃんがホストの奥さんに

「日本人って初めて見たよ」って言っていて「(心の声)いやいや、私目の前にいるから。え、聞こえるってわかるよね?自分が言われたらどう思う?英語が伝わらないと思ってる??人種違うけど、感じることおおよそ一緒だから。」っていうこともありました。

 

アメリカのドラマを見ると、メインキャラクターの中に必ず1人はラテン、アフリカン、アジアンのいずれかもしくはすべての人種が入っていて、文化の違いはありつつも仲良くやってる、ってのが定石になっていますが、現実はまだまだ違うんだなとアメリカで実際に過ごして肌で感じたのでした。

 

普段過ごしててもアメリカにいると人種間差の課題を身をもって感じます。

「人種間の経済格差、教育格差が問題」っていうのはよく聞くけど、アメリカに来る前はだいぶ良い方向に進んでいるのかと思っていた。けど、実際にはまだまだ根深い問題が山積み。もともと黒人差別をしていた歴史があるから、その子供たちが経済的に好条件の仕事につくのには、本当に努力と運が必要な状況。実際にバスの運転手や清掃員、ファストフードの店員のほとんどが黒人。今の時代になっても、目に見える形で格差がこんなにあるのね、って感じでびっくりしました。

 

余談だけど、かの有名なハーバート大学が人種間で合格率を変えているという話もある。アジア系の学生たちに人種差別をしたとして訴訟を起こされているんですね。学生側の申し立てによると「アジア系アメリカ人学生の合格可能性が25%だったとすると、(同じ成績の)白人であれば35%、ヒスパニックなら75%、アフリカ系なら95%だった」とのこと。アジア人はテスト対策が得意というか慣れているところがあるから、単純にテストの点で比較するとマイノリティーのはずのアジア系が多くなってしまうみたい。ハーバード大は差別を否定しているけど、この大学は昔、ユダヤ人を受験時に差別した歴史もあるそうだから、私自身はもしかしたら本当かもなと思っているところ。

toyokeizai.net

 

アメリカの大学の入試は、いわゆる学力テストだけでなく、学業以外の課外活動や面接もあるんだけど、そこでもアジア系は高得点。じゃ何が低かったかというと人格点らしい。

 

調査によると(どこの調査か不明)「アジア系は人格点の点数が低かった」とのこと。人格点というのは、「前向きな性格」「好かれやすさ」「勇気」「親切」「広く尊敬を集めている」などの項目とのこと。これがことごとくほかの学生よりも低かったんだって。うーん、どうなんだろう。もしかしたら低いかもしれないけど、能力テストを覆すほど大きく低いのかしら…?なんだか屈辱的なデータですね。どういう基準で出している点数なのかしら…?

 

日本にいるときには、アメリカって進んだ立派な国って思ってたけど、全然そうでもないという気が今してるのが正直な今の心境。もっとみんなガツガツしてるのかなって思ったけどそうでもなかったし、こんな田舎なところなのに、生まれた州でそのまま進学して仕事につくっていう人も多い。一旗あげたいって人はあまり見たことない。

そして多くの人がアメリカ国外のこともよく知らない(たぶんアメリカNO1って思ってるからほかの国に興味ないみたい)し、視野はそんなに広くない。

 

だから、なんでアメリカがこんなに発展したんだろって不思議に思った。

それで考えたんだけど、今のところ私の考えは単純に人口と資源が多かったからじゃないのかなって思ってる。そして、一部ガツガツした人がいたから。

 

なんだか色々つらつらと書いたけど、これは私個人の独断と偏見。まだまだ知らないこといっぱいあるし、偏った一面しか見ていないかもしれない。あとは、私が田舎に住んでいるってことも大きいと思う。都会ではまた違うんだろうな。

 

でもとにかく今の私が思うのは、「アメリカ=すごい」ってのは幻想だったってこと。これは日本と一緒で「本当にすごい」人は一握りで、そこら中にいるもんじゃ

ないってこと。生まれた国や学校教育次第で、誰でもすごい人になるわけじゃないってこと。その人自身の努力が必要だし、残念だけど生まれながらの家庭環境や経済状況とった要素も大きい。

 

私自身は、アメリカでやっぱり何か学んで帰りたいから「すごいな」って思う人に出会えるように、アンテナはって努力して、自分で出会いを作っていかなきゃならないなと思った。経済状況はすぐにどうにかできる問題じゃないしね。行動あるのみ。改めて、気合を入れなおして頑張ります。

 

※今回は自分の中にある想いを吐き出す形のブログとなってしまいました。推敲できていない文章なので、もしかしたらどこかのタイミングでアーカイブしてしまうかもしれません。ご了承ください。